無職が一年間ハローワークに通ってみた【サルでもわかる失業給付の貰い方】

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ハローワーク

会社を退職して1年。

戻れるものなら10か月前に戻りたい。

グー〇ルに「タイムマシーンの作り方」と入力して検索しているわたしがいます。

ハローワークに通っていた頃が懐かしい。

天からカネが降って来る神のようなシステムは遠い彼方へ。

ついにこの度めでたく失業給付が終わりを告げ一抹の不安と寂しさを覚える今日この頃です。

最近では早期退職募集という名のリストラや会社の倒産、就職3年未満での若い人の退職が問題になっています。

おじさん、おばさん、おねいさん、おにいさん。

老いも若きも誰でもいつ失業となってもおかしくありません。

そんな立場になった時にはどうするのか。

とりあえず何もしない?

すぐに動きましょう。

会社を退職したときにまずやる事。

それはハローワークでの失業給付の手続き。

一定期間の就労をしていれば退職をした際に誰でも貰えます。

※正確には一定期間の就労をして雇用保険を払っていた人。

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無職が一年間ハローワークに通ってみた【サルでもわかる失業給付の貰い方】

晴れて無職になった。

10年働いた。

雇用保険も払っていた。

失業給付の条件はクリアしている。

ここで安心してはいけません。

条件を満たしていても申請しただけでは失業給付は貰えません。

  1. 認定日と認定日の間に2回の求職活動の実績
  2. 月に1度の認定日への出頭

上記の二つが必須となります。

なぜなら失業給付は「失業中の人(無職)に給付されるお金」ではなく「失業して再就職する意思があり尚且つ求職活動をしている人に支給するお金」というスタンスだからです。

なので

「しばらく休んでいよう」とか「1年後にまた働こう」「この先ニートで暮らしていく」などと思っている人は貰うことが出来ません。

ハローワークの申請の時に「しばらく働きません」といえばソッコー却下されます。

ただしそれは口に出さなければ分からないことなので思っていても心の奥底に大事にしまっておきましょう。

そうすれば大丈夫です。

間違っても窓口で「二度と働くかボケ」とか「デイトレードで生きていく」とか言ってはいけません。

確実に出入り禁止になってしまうでしょう。

そして次に大事なことは求職活動をしないと失業給付は貰えないということです。

しかもここでの求職活動はハローワークが求職活動であると認めたものしか求職活動実績になりません

自分では求職活動と思っていてもハローワークが認めてくれなくては無駄なことになります。

※求職活動は状況によって又は各ハローワークでも多少の違いがあります。

今はコロナが蔓延しているのでパソコン検索だけでも認めてもらえたりアンケートに答えるだけでも求職活動の一つとして認めてもらえることもあります。

自宅のパソコンから民間の求職情報サイトを検索しただけでは認められないようです。

よくよく冊子を見たり職員さんに聞いてみるのが間違いないです。

また退職したときの状況や色々な事情もあるでしょう。

  • 「勉強・資格を取ってから就職をしたい」
  • 「病気で働くことが出来ない」
  • 「冒険家になるから世界一周旅行に行く」
  • 「家庭や個人の事情ですぐには就職できない」

しかしこのような場合でも求職活動を行わないと失業保険は給付されません。

求職活動は絶対なのです。

「求職活動をしない奴にはびた一文やらね~よ」そういうスタンスです。

失業給付は失業した人が「カワイソー」だから給付してくれるのではなくて「早く再就職してまた税金を払えよ」そのための給付金なのです。

そしてもう一つ。

認定日を忘れたりバックレた時も失業給付は支給されません。

忘れずに行きましょう。

また失業給付には退職日の翌日から1年間という有効期限もあります。

人によっては3ヶ月の給付制限がありますのでなるべく早く申請しましょう。

※現在は2か月間に短縮されています。

関連:50代でも働く場所はあるのか【ハローワークネットで検索してみた】

失業給付日数と給付金額

誰もが気になる失業給付日数と給付金額。

これは働いた期間と退職前の収入で決まります。

そして自己都合退職か会社都合退職でも大きく違ってきます。

下の表は会社都合退職の場合の給付日数です。

年齢や勤続年数によって細かく分けられています。

最小で90日、最大で330日。

330日ならおおよそ1年間受給できることになります。

一方自己都合退職の場合は給付日数は年齢には関係なく勤続年数での違いしかありません。

最小で90日、最大で150日。

 

退職するなら会社都合のほうがお得です。

また長く働いていたほうが給付日数が多くなります。

そしてみんな大好きお金の話。

給付金額はどのくらい貰えるのか?

それは個々人によって決まります。

退職前の半年間の収入によって変わってきます。

求職者給付のうち失業の状態にある日について支給する手当てを基本手当と言います。

原則として離職される直前の6か月間に支払われた賃金の合計金額を180で割った金額(賃金日額)のおよそ80%~45%になります。

ただしこの基本手当の日額には上限があり最大で8,370円となります。

※基本手当の日額は毎年8月1日に改定されます。

ここで裏技。

多く失業給付を貰おうと思ったら離職前の収入を増やすことです。

退職前半年間は仕事がなくてもガンガン残業をしましょう。

残業代が出る会社限定ですけれども。

サービス残業をいくらしても賃金日額は増えません。

残業代が出る会社で残業をガンガンすれば失業給付金を多く貰えます。

死ぬ気で働きましょう。

待期期間

失業手当は申請したからと言ってすぐに認められるわけではありません。

受給資格決定日から失業の状態にあった日が通算して7日間経過するまでは基本手当の支給を受けることはできません。

つまり働くなと言っています。

失業手当が貰いたければ7日間は働いてはいけないのです。

ハローワークは本来働く先を斡旋していますがこの期間だけは働いたらダメと言っているのです。

7日間のニート生活推進。

「ハローワークはニート生活を応援しています」

「失業手当を貰いたければ働くなよ」

そう言っています。

矛盾しているような気がしますが。

なので7日間は思う存分大手を振ってニート生活をしましょう。

失業給付期間でもアルバイトはできる

失業給付を貰いながら働くことが出来るのか?

そう思われる人もいるでしょう。

答えとしては出来ます。

ただし週20時間未満に限ります。

20時間を超えてしまったら支給停止になる場合があります。

「お前もう働いてるよな」「就職したよな」そうハローワークに思われたら終わりです。

一番いいのは週20時間未満で高時給のアルバイトを探すことです。

働いた日数分の給付は消滅しませんし(後回しになります)アルバイト代がまるまる手に入ります。

アルバイト代のほうが賃金日額よりも高ければそれだけ収入が増えることになります。

賃金日額が6,000円の場合。

時給1,000円で8時間働いて8,000円なら2,000円お得。

時給1,200円で8時間働いて9,600円なら3,600円お得。

時給1,500円で8時間働いて12,000円ならナント6,000円もお得。

時給が高いほど差額分がプラスになります。

まあ地方ではそんなアルバイトはなかなかないですけれども。

出来るだけ高時給のアルバイトを見つけましょう。

ここでこう思う人もいるかもしれません。

アルバイトを内緒でしたら給付金とアルバイト代の両方が手に入るのではないかと。

確かに手に入ります。

ただし・・・・・・

認定日にアルバイトを申告しないとバレた時に恐ろしいことになります。

電車の中でこの張り紙を見たことがある人もいるでしょう。

キセルをして見つかった場合運賃の3倍を払えと書いてあります。

それと同じです。

給付金を返還するだけでなくもれなく罰金としてさらに2倍の金額を取られます。

正しく申告しましょう。

まあどうやってバレるのかはわかりませんけれども。

チャレンジしたい人はやってみてください。

ただし自己責任です。

わたしはもちろんやっていません。

関連:コロナワクチン接種バイトはおすすめ【誰でも簡単にできる】

求職活動の実績になるもの・ならないもの

まずは求職実績になるものを見てみましょう。

求職実績になるもの

  1. 求人への応募
  2. ハローワークが行う就職相談・就職紹介等
  3. ハローワークが行う各種講習、セミナーの受講
  4. 許可・届け出のある民間機関が行う職業相談・職業紹介等
  5. 許可・届け出のある民間機関が行う求職活動方法等を指導するセミナー等の受講
  6. 公的機関等が行う就職相談等
  7. 公的機関等が行う各種講習・セミナー、個別相談ができる企業説明会等の受講、参加等
  8. 再就職に資する各国家試験、検定等の資格試験の受験等

等ってなんだという疑問がありますが多くの人は1~3を求職活動としているのではないでしょうか。

求人へ応募は不採用になったとしても求職活動としてカウントされます。

やったことに意味があるのです。

結果ではなく過程が大事。

「応募」はハローワークでの求人だけでなく転職サイト・雑誌等で見つけた企業でも問題ありません。

ちなみに私は1年間の間に1回も応募はしていません。

なぜなら応募して採用されたら困るから。

いや違う。

違います。

なかなかいい条件がなかったからです!

ここでもこう思う人がいるかもしれません。

「求職活動めんどくさい」

「やったことにして申告しよう」

当然ですが虚偽の報告はバレます。

特に、応募していないのにしたことにするとバレます。

仕事熱心な職員さんが企業に確認の電話入れますから。

一発でレッドカードとなりソッコー退場させられます。

求職実績にならないもの

逆にハローワークが求職活動だと認めていないものは以下のものになります。

  1. ハロ―ワークの求人パソコンで検索した
  2. インターネットや雑誌・新聞等で求職情報を閲覧した
  3. 企業に質問・条件等のみの問い合わせをした
  4. 転職サイトへの登録のみ

ただし現在は1はビミョーな感じです。

わたしは殆どハローワークでパソコンでポチポチ検索して用紙にそれを記入して窓口に提出、それが求職活動として認められました。

以前は検索のみも求職活動になったのですが数年前から条件が厳しくなっています。

しかし現在は暫定的に戻っているみたい。

コロナ蔓延で緩和されたとのこと。

コロナが収まればハローワークのパソコンでポチポチは認められなくなるでしょう。

「パソコン検索だけでカネを貰おうと思うなよ」

ハローワークの強い意志を感じます。

早い話やる気を見せろということです。

求職実績の作り方はこれがおススメ!

実際わたしがこの1年間のハローワーク通いでしたおススメの求職実績の作り方を3点紹介します。

パソコンポチポチして窓口で職業相談まがい

一番手っ取り早いのがこれ。

パソコンポチポチし用紙に記入して窓口に提出。

そしてこう言います。

「検索したのですけれどもなかなかいい仕事がありません」

「そうですか」

これでハンコを押してもらえました。

求人の検索はしても間違ってもそれを印刷して窓口にはいきません。

本当に就職したいところならもちろんいいのですが自ら求人票を持っていくと「応募する」ことになってしまうことになるでしょう。

下手をするとそのまま企業に問い合わせをされて気づいたら面接ということになってしまうかもしれません。

わたしは10回くらいこれを繰り返しました。

  1. パソコン検索
  2. 用紙に書いて窓口に提出
  3. 窓口で「なかなかいい求人がなくて」
  4. 終了

早ければ待ち時間を含めて15分くらいで終わります。

ただしあまりにもこれを繰り返すと「お前ホントに働く気があるのかよ」と職員さんから思われます。

たまに冷たい対応をされます。

メンタルをやられることになるかもしれません。

鋼の強い心を持っていないそんなメンタルに弱い人にはたまにセミナーに参加することをお勧めします。

たまに違うことを間に入れるとやる気があると思われます。

セミナーに参加

役に立つかはといえば微妙な感じですが確実に求職実績になります。

ハローワーク主催のセミナー。

難点は拘束時間が長いこと。

受講時間が1時間から長いときには3時間なんてセミナーもあります。

ただ無職は時間なんて捨てるほどあるので気にならないでしょう。

椅子に座ってぼ~っとしていたら時間なんて過ぎていきます。

有り難いところはハローワーク主催のセミナーは窓口で参加手続きをするのですがこの手続きだけで1回の求職活動になります。

セミナー応募で1回。そして受講で1回。

セミナー受講で2倍お得です。

内容もいろいろあるのでよく考えて申し込むのが良いでしょう。

ロールプレイングがあるセミナーもありましたが面倒なのでわたしはただ聞くだけのセミナーにしました。

職業訓練校見学会

そして最後は公共職業訓練校の見学。

ハローワークには職業訓練校への斡旋という業務もあります。

求職者が職業訓練校で資格や技能を身に着け再就職につなげるというものです。

多くは受講期間が3か月から半年。

受講料は原則無料。

※テキスト代や資格受講料は自己負担

失業給付を貰いながら勉強が出来ます。

職業訓練生になればナント学割が効きます。

お得です。

尚且つ職業訓練は基本手当以外にも交通費や受講手当も支給されるのでさらにお得です。

行く気がない?

職業訓練校に見学に行ったからと言って必ず申し込まなければならないというわけではありません。

職業訓練校見学は気分転換になりおススメです。

意外とわたしは楽しかったです。

資格試験

番外編として取りたい資格がある人はこれが一番かもしれません。

言い方は悪いですがハローワークの職業相談やセミナーなんかよりよっぽど今後の役に立つでしょう。

ただし

求職活動のために勉強してお金かけて無駄な資格を取るのは本末転倒です。

最後におさらい

最後に大事なことのおさらいを。

求職活動は回数も決められており前回の認定日から今回の認定日の前日までに間に最低2回以上行うことが必須になっています。

これを忘れると失業給付を受けることはできません。

最初の1回は雇用保険の説明会に出ることで1回にカウントされます。

また、各認定日に窓口での相談がセットになっているので実質、求職活動を行う最低回数は1回ということになります。

「求職活動は認定日の前日までに」とありますが認定日=求職活動日と考えれば理解できます。

認定日に行くのを忘れた。

認定日をバックレた。

もちろん失業給付はびた一文貰えません。

収入がゼロになり極貧生活が始まるでしょう。

家族が危篤等どうしてもいけない時以外は必ず認定日には行きましょう。

ただし給付日数が後ろにずれ込むだけなので再び求職活動を2回以上行い認定日に行けば貰えます。

継続は力なり。

貰えるものは貰いましょう。

最後の最後に。

分からないことは職員さんに聞きに行きましょう。

何度も聞きに行くとウザがられるかもしれませんが逆にやる気があると思われるかもしれません。

追伸

ハローワークの職員さんがこれを読んだら何と思うのでしょうか。

大丈夫か。

ただただ今は職員さんの目につかないことを祈ります。

これはあくまでわたしの偏見と実体験を混ぜ合わせた空想の物語です。

同じように実行した人は自己責任でお願いします。

 

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今日のひとこと

失って分かる失業給付のありがたさ。

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