【無職の傍聴日記】ついに来た!2年前の裁判が決着!!

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傍聴日記

雨ニモマケテ

風ニモマケテ

夏ニモ冬の寒サニモマケテ

丈夫ナカラダヲモチ

欲ブカク

イツモシヅカに家ニコモッテル

ソンナ無職にワタシハナリタイ

どうもこんにちは。

欲深なA係長です。

無職になるとホント家から出るのがめんどくさくなります。

会社勤めをしていた頃は嫌でも家から出なければならなかったのですけれども、無職になったらそんな必要もありません。

気づけば1週間まったく家から出ないことも・・・・。

世間から見ればそれが羨ましいと思われるかもしれませんけれども、ただでさえ無職は世間からは犯罪者一歩手前と思われているのに、そんな生活をしていたらますますダメ人間になってしまう。

とゆ~ことで無職はイツモシズカに家にコモってはいけません。

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【無職の傍聴日記】ついに来た!2年前の裁判が決着!!

今日もやってきました裁判所。

いい天気で絶好の傍聴日和です。

室内なのでぶっちゃけ天気は関係ないじゃないかとツッコミが来そうですけれども・・・・。

ただわたしは無職。

雨の日は外に出ません。

かの有名なカメハメハ大王も言ってる通り雨が降ったらお休みです♪

なので無職にとって天気は大事なのです。

ホントなら昨日傍聴に来ようと思ったのですけれども起きたらまさかの12時過ぎ。

寝坊してやめました。

明日出来ることは今日しない。

無職クオリティ。

でもそれが良かった。

何故なら今日来たおかげで今まで見たことがなかった裁判重大事件を見ることが出来たのです。

日頃の善行の賜物か。

それでは今日のラインナップです。

  • 傷害・強盗【新件】
  • 強制わいせつ・児童買春・児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の・・・【審理】
  • 窃盗・強盗【新件】
  • 16歳未満の者に対する面会・不同意性交・児童買春・児童ポルノに係る・・・【判決】
  • 窃盗【判決】
  • 建造物侵入・窃盗・住居侵入・強盗未遂【判決】
  • 過失運転致死傷・道路交通法違反【判決】
  • 窃盗【新件】
  • 詐欺【審理】
  • 強盗致死・監禁・死体遺棄(裁判員裁判)【判決】
  • 過失運転致致死傷【新件】

※赤字の事件は時間がかぶって傍聴できず。

内容は新件が4件。審理が2件。判決が5件。

「新件」とはその日から裁判が始まるものです(第1回公判)。裁判の最初の部分(冒頭手続)を傍聴することができます。最初からなので事件の流れが見えます。傍聴するならこの新件がおススメ。

「審理」は裁判の続きを行うもので証拠の取調べなどが行われます。さらに別の裁判の日が指定されて裁判が続くこともあります。新件と違って途中からなので流れがつかめません。

「判決」は判決が言い渡されるものです。大体判決は10分程度で終了します。テレビドラマで裁判官が「主文、被告人を懲役○○年に処す。理由は以下の通り・・・・・」というあれです。

気に入らないからボコボコ事件

先ずは一発目。

朝一にもかかわらず11人の傍聴人。

ただそのうち10名は最近よく見る修習生らしき若者なので実質傍聴マニアはわたしのみ。

まあ平日朝一から来れる人なんて無職以外いないか。

予定時刻になり裁判官が登場して恒例の起立・礼。

いよいよ始まります。

今回の布陣は裁判官1名、検察官2名、弁護士2名、書記官1名の6名。

普段よりも若干多め。

結構ヤバ目の事件かもしれません。

被告は20歳代前半の無職男性。

今どきの悪そうな見た目のにいちゃん。

罪状:傷害罪・強盗罪

罪状を聞いて納得。さもありなん。

事件の概要は

コンビニ敷地内で主犯格の男と2人で被害者を殴るけるの暴行。被害者は主犯格の男と顔見知り。まず主犯格の男が被害者を暴行。そして被害者から5万円を強奪。その後今回の被告が被害者を暴行して2万円を奪おうとするもこれは未遂。奪った5万円の内、主犯格の男が3万円、今回の被告が2万円をそれぞれ分けた。なお暴行した理由は態度が気に入らなかったからとの事。

検察は傷害と強盗の2つの罪が成立すると主張。

これに対して被告側は主犯格の男が被害者から5万円を強奪したことは当初知らなかったと主張し、傷害は認めるが強盗に関しては否認。

「暴行はした」でも「金銭を要求したのは主犯格の男」「自分は関与していない」「被害者からお金を払うと言われた」

というのが被告の主張です。

ちなみに強盗罪とは暴行や脅迫を用いて他人の財物を奪う犯罪で刑法第236条に規定されています。法定刑は5年以上の有期懲役で罰金刑はありません

傷害罪とは人の身体を傷害した者が該当する犯罪で刑法第204条に規定されています。刑罰は15年以下の懲役または50万円以下の罰金です

強盗罪は最低でも5年以上の懲役刑。

それに対して傷害罪は罰金刑もあり得る。

裁判で強盗罪が認められたら確実に刑務所にまっしぐらです。

全力で否認するのもわかります。

傷害に関しては被害者が顔面骨折の重傷なので否認したところでどうしようもありません。

強盗の方は被告が「主犯者が5万円を強奪したこと」を認識していたかを検察が立証出来るかにかかっています。

強盗の故意があったのか?

強盗の共犯が成立するのか??

検察官の腕の見せ所です。

検察官、弁護士の冒頭陳述が終わり続いて検察官から証拠として防犯カメラの映像が提示されます。

防犯カメラって至る所にあるものですね。

しかも結構鮮明に映っています。

ここで被告が主犯格と一緒に5万円を強奪していたのがはっきりと映っていたらよかったですけれども・・・・。

よく分りませんでした。

それにしてもきっかけが被害者の態度が気に入らなかったとは・・・・。

その結果、顔面骨折の重傷。

そして被告は無職。

また無職の社会的地位が落ちるね。

裁判時間:50分

次回公判:1週間後

コンビニ店員は強かった事件

続いて移動して次なる傍聴室へ。

傍聴人は5名ほど。

修習生は今回はだれ一人もいません。

たいした事件でもなさそうです。

今回の布陣は裁判官1名、検察官1名、弁護士1名、書記官1名の4名。

被告は20歳代の住所不定無職男性。

罪状:窃盗罪・強盗罪。

またまた無職で強盗。

ただ今回は先ほど見た被告と違って見た目はごく普通のにいちゃん。

事件の概要は

コンビニでカッターを盗んでそれを使ってレジで販売員を脅し、お金とタバコを強奪しようとした事件。店員が「カネなんて出すわけないだろ」と買い物かごで抵抗したためお金は取れず。なお販売員はおばちゃん。タバコのみ手に取り逃走。その後通報され逮捕に至る。

それにしても店員のおばちゃん強い。

良く抵抗したものです。

もしかしたらこの被告の見た目も関係していたのかもしれません。

よく見たら人よさそうですもん。

実際の被害額はタバコ5箱なので3,000円くらい。

冒頭陳述で分かったことですけれども被告人にも同情の余地があります。

被告人の家族は両親と兄弟の4人。

なんと両親と兄弟は共に行方不明。

どうなってんだこの家族。

しかも以前働いていた時の給料が手取り12万円。

ホントどうなってんだこの国は!

結果、生活に困窮して逃げ出す。

手持ち資金が尽きて犯行。

なんだか悲しい事件です。

裁判時間:30分

次回:1か月後

初めての2審裁判

次の事件は裁判の傍聴に来て初めての2審裁判。

いわゆる1審の地裁判決を不服として上告した裁判です。

2審裁判とは、第一審の判決に不服がある場合に上告して控訴裁判所で行われる裁判。日本は第一審、第二審、第三審の3つの審級の裁判所を設ける三審制が採用されており、当事者は原則として3回までの反復審理を受けることができます。

1審判決を不服として2審に進む割合は大体1割と言われていますから結構レアな裁判です。

ただこの控訴審では70%が棄却されるのでなかなか逆転は難しいみたい。

さてさて2審はどんな感じなのでしょうか。

パパ活の代償は大きかった

1審の裁判と違ってなんだか少し厳かな気がします。

裁判官は3名。

被告は40歳代の男性。

罪状:16歳未満の者に対する面会・不同意性交・児童買春・児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童保護等に関する法律違反。

なんとも長ったらしい罪状ですけれども簡単に言えば未成年とパパ活して無理やり性交して訴えられた事件です。

1審判決は懲役5年の実刑。

被告は複数人と幾度ともなく買春。

今回で言えば同意なき未成年との性交で被害者側が厳罰を望んでいた。

被告の主張は

①1審は不当な量刑。②前科・前歴を考慮していない。③示談金200万円を供託している。

で・・・・判決は・・・・・あっさり控訴棄却。

その理由が

①1審が不当な量刑と思わない。②被害者は性行為を想定していなかった。③前科・前歴・供託金を考慮しても量刑は妥当。

あえなく撃沈。

未成年への性犯罪は厳しいのよ。

また控訴するのかなぁ?

おとなしく反省しましょう。

裁判時間:10分

被告人出廷せず

続いては窃盗事件。

被告は年齢不明の男性。

なぜ年齢が不明かと言えば出廷しなかったから。

被告人がいません。

いなくても裁判は出来るようです。

一審判決は8ヶ月の実刑。

ホームセンターで6,000円相当の商品を万引きした事件です。

ただ、犯行態度が手慣れていて悪質だと認定され、さらに前科2犯で執行猶予明け1年での犯行。

仏の顔も3度までの格言通り実刑となりましたが量刑が不服として控訴。

ただ・・・・・案の定判決はやっぱり控訴棄却。

そりゃ何度も万引きすればそうなりますがな。

以前も800円くらいでおばあちゃんが実刑くらってましたもん。

おとなしく反省しましょう。

裁判時間:10分

連続強盗犯

続いては連続強盗・窃盗事件。

被告は推定50歳代の男性。

1審判決は懲役 5年の実刑。

事件の概要は

1か月間の短期間で複数人で4件の窃盗・強盗を行った事件。1件は歯科に侵入して包丁で家人を脅し金品を強奪しようとしたが、現金の強奪は失敗。歯磨き粉12個を強奪。他、工場等に侵入して工作機械計100万円相当以上を窃盗。

短期間での犯行で計画的・危険性、さらに主犯格という事での5年の実刑。

上告理由は前科・前歴なしと一部被害弁済しているのを考慮していないとして量刑不当を主張。

で・・・・判決は想像通りの控訴棄却。

前科・前歴がなくっても短期間で強盗・窃盗を繰り返したらそりゃダメでしょ。

裁判時間:10分

2審の審理はこんなもの?

2審の裁判で初めての審理。

いったいどんな感じなのでしょうか?

被告は60歳代の女性。

上告理由は事実の誤認と量刑不当。

さあこれから検察官と弁護士のバトルが始まるかと思いきや双方論述も何もナシ。

あっけなく終了。

2審の審理はこんなもの?

次回結審。

裁判時間:5分

だれでも起こりうる事件

2審の裁判は終了して再び1審の裁判。

これは誰でも起こりうる事件です。

被告は70歳代の男性でタクシーの運転手。

罪状:過失運転致死傷罪・道路交通法違反

事件の概要

法定速度内の40キロから50キロで走行中、高齢者をはねた事件。その後被害者は脳挫傷で死亡。

判決:禁固2年 執行猶予4年。

前科無しと保険で賠償、免許返納したことにより減免。

これはホント誰にでも起こりうることです。

被告は仕事も失ってしまった。

被害者と被告の両者にとって悲しい事件です。

裁判時間:10分

連続車上荒らし

続いて同じ法廷での新件事件。

被告は30歳代の男性。

罪状:窃盗罪

ここでハプニングが発生。

検察官が何やら忘れ物をしたようで開廷時間が10分ほど遅れて始まりました。

ここ最近裁判が立て込んでいるし検察官も多くの事件を抱えて大変なのかもしれません。

事件自体はありふれた事件で、他人の施錠されていない車から財布や免許証などを窃盗したもの。

いわゆる車上荒らしです。

被告は前科2犯で執行猶予中。

さらに複数の余罪があるようで次回追起訴予定。

窃盗や万引きは1回したら繰り返す人が多い。

もはや病気だね。

裁判時間:30分

次回:来月下旬

ついに来た!2年越しの判決

本日ラストにして注目の裁判。

この事件は全国的なニュースになったので知っている人もいるかもしれません。

普段なら10分前に法廷に入る事が出来るのですけれども、今回は特別に30分前に入場可能となりました。

テレビカメラがスタンバイされて開廷前に撮影。

ハイ チーズ

いつもはガラガラの傍聴席もほぼ埋まっています。

中には学校帰りの女子高生も!

マジかっ。

今回は裁判員裁判ということで裁判官3名、裁判員8名、検察官2名、弁護士2名、書記官2名の総勢17名の大所帯。

被告は30歳代の男性。

罪状:強盗致死・監禁・死体遺棄

求刑:無期懲役

簡単な事件の概要は

被告は債権回収業者。投資詐欺にあった5人に依頼されて今回の被害者を監禁して暴行、さらに11万円を強奪。そして殺害。但し被害者は今なお行方不明で見つかっていない。

詳しくは以下を参照

【無職の傍聴日記】男女7人監禁事件は被害者が加害者で加害者が被害者?

2年前に見た被告はスウェット姿だったが今回はスーツでの登場。

かなり印象が変わった気がする。

裁判が始まると裁判長がまず冒頭に量刑宣告。

法廷は緊張感が漂っている。

被告人を無期懲役に処す

報道陣の一部が会社に連絡をするのか法廷から出ていく。

続いて判決理由。

ざっくり言えば

「お前がすべて悪い」

「全責任お前な」

「遺体は見つかっていないけれども共犯者の供述から死亡は確実」

「50回にもわたる殴る蹴るの暴行で死亡との因果関係も明白」

「反省の色もないから減刑もしないよ」

裁判長はもっと堅苦しい言葉で言っていたけれども要約したらこんな感じでしょうか。

裁判中被告は首を傾けて微動だにせず静かに聞き入っている。

背を向けているので表情は分からず。

最後、退廷するときにいぶかしげに首をかしげたのが印象的だった。

たぶんないだろうけれども・・・・・もし仮に行方不明の被害者が生きて見つかったらどうなるのだろうか?

裁判判時間:30分

きっと上告するんだろうと思ったら弁護士が即日上告したらしい。

まだまだ先は長い。

最期に

最後に付け加えておく事が一つ。

この債権回収業者の被告を擁護するつもりはないけれども、今回の被害者も「なんだかなぁ」て感じです。

共犯者とされている実刑を受けた債権回収を依頼した5人の女性。

あまり報道されていませんが、もともとはこの5人が欲をかいて今回の被害者から「預けた現金の10%を配当として毎月渡す」と言われ出資。しかし途中から配当が滞りだして被害者に返金を求めたが拒否されたのが事件の発端です。

事実としてこの被害者が5人を騙したことになります。

タラレバはもう遅いけれども、共犯者の5人が欲をかかなかったならば・・・・債権回収業者に依頼せず弁護士に依頼していれば・・・・・被害者が投資資金を返金していれば・・・

この事件は起こらなかったかもしれません。

 

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今日のひとこと

今回の裁判は当たりだった。

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