老後2,000万円問題というのが以前話題になりました。
国が「年金は安心ではありません」と半ば認めたことになります。
「話が違うじゃないか」
そう言っても現実は変わりません。
人生100年時代定年を65歳とするならば35年間でこれだけ必要になるという事です。
まあ、どのくらい必要かは人それぞれなので一概には言えませんが少なくとも「年金だけでは暮らせないよ」と国が言っています。
とは言え2,000万円は大金です。
普通なら一朝一夕では準備する事は出来ないでしょう。
じゃあどうするか?
そこで登場するのが投資です。
老後資産確保の手段として「投資」をする人が増えています。
投資ブームと言ってもいいくらい若い人から年配の人まで多くの人が始めているのではないでしょうか。
また近年「FIRE」をする手段として投資は最適な方法だと紹介されています。
低金利の今、確かに以前のようにコツコツと貯金してまとまった資産を作ることの出来る時代ではなくなりました。
わたしは52歳でセミリタイア(無職?)したのですがiDeCo以外の投資をしていません。
金融リテラシーのなさが主な理由ですけれどもそれ以上に疑問に思う事があるからです。
投資の収入で生活するのは確かに理想です。
それで生活できたらいう事はありません。
でも・・・・・
一体セミリタイア以後は投資収入と労働収入とではどちらのほうが良いのでしょうか?
セミリタイア後は投資収入?労働収入?【メリット・デメリット】
ある一定の資産がないとセミリタイアは出来ません。
仕事を辞めてしまうと安定した収入源が無くなるので当たり前の話です。
では、一定の資産を作ってセミリタイアしたとします。
何億、何十億の資産があればそれを取り崩して生活すれば問題はないと思いますのでここでは考える必要はありませんが、仮に数千万円の資産だとすれば何もしなければ資産がいつかは尽きてしまう事があるかもしれません。
その時は2つの考え方があると思います。
ひとつは投資によって資産を増やしその利益で生活をするパターン。
そしてもう一つはある程度の労働によって資産の減りを抑えて生活をするパターン。
この2つのうちどちらがセミリタイア後の生活としていいのか考えてみます。
投資収入のメリットとデメリット
投資収入のメリットは何といっても働かなくても資産が増えることです。
そして一気に資産が増える場合もあること。
あまり節約して生活しなくてもよく、「FAT FIRE」と呼ばれる多くがこのタイプでしょう。
そしてデメリットは逆に減ってしまう事もあるという事です。
何もしなくても増える一方で減るリスクがあること。
ただ今絶賛株価が下落中です。
毎日毎日大きく下がっています。
ウクライナ進行。
インフレ懸念。
某総理の失言。
とどまることを知りません。
極端に言えば次の日には資産が倍になることもあり逆に半分になることもあるという事です。
もっと極端に言えばゼロもしくはマイナスになることもあるという事です。
長いスパン(100年単位)で見れば投資での収益は右肩上がりですが短いスパン(数年~十数年)ではマイナスもあり得ます。
多くの資産があれば低リスク商品に投資すればいいわけですが少ない資産だとリターンは小さくそれだけで生活することは出来ないかもしれません。
その場合ハイリスク商品で運用すれば破綻してしまう恐れがあります。
精神的には辛いことになります。
これが投資収入の2つ目のデメリットでしょう。
資産が増えている時はウハウハですが一旦減り始めると恐怖心が襲ってきてせっかくのセミリタイア生活が辛いのもに変っていきます。
労働収入のメリットとデメリット
一方、労働収入のメリットは働いたら働いた分だけお金は増えます。
使わない限りは決して減ることはありません。
明日になったら資産が半分になることは限りなくゼロです。
精神的には安定します。
逆にデメリットは大きくは資産が増えないこと。
収入が支出以下だと減る一方です。
こちらは生活費を切り詰めて節約生活をする「LEAN FIRE」と呼ばれるタイプになるのだろうと思います。
体が健康なうちは収入がありますが病気になって働けなくなると生活に対する不安は残ります。
これもデメリットの一つになります。
最後に
ちなみにこれは今日までのiDeCoの運用結果です。
赤い字がきれいだなあ。
現実から目をそらしたくなります。
生活費の2か月分が吹っ飛んでしまいました。
使わなくても減ってしまいました。
日経関連が大マイナスになっています。
一人負けです。
日本経済のバカヤロー
そう叫びたくなりますが叫んだところでお金は戻りません。
これがかなり痛い。
セミリタイアの大きなリスクです。
結局は投資と労働をバランスよく出来ればいいのですけれども、どちらにしてもデメリット・メリットはあるという事です。
ただ、資産が多い人は投資の比率を多く、少ない人は労働の比率を多くする方がリタイア生活を続ける上ではいいのではないでしょうか。
例えば資産1億円の人が半分になっても5千万円ですが資産が2千万円の人なら1千万円になってしまいます。
減少額は前者の方が5倍大きいですが残る額も5倍多いことになります。
資産が少ない人は投資はリスクがありセミリタイア破綻可能性が大きいでしょう。
クリックお願いします。
クリックしてもらえるとわたしのぐうたら度がパワーアップします。
関連:セミリタイアに投資は絶対必要なのか【投資をしないと出来ない?】
関連:iDeCoで83ヶ月後に1,300万円作れなければ死ぬ無職【82ヶ月】
今日の一言
セミリタイアも気楽じゃない。
コメント