今日は少し硬い話になりますが2020年9月の中国地方の有効求人倍率が新聞に掲載されていました。
ほとんどの県が軒並み数字を落としています。
勿論原因はコロナなのですが今年就職をしようと思っている人や求職者にとってつらい事になりそうです。
全国で有効求人倍率がじりじり下がってきた
当然と言えば当然なんですが、改めて数字で見ると今回のコロナがいかに影響が大きかったことが分かります。
GO TO キャンペーンもあり人の行き来が盛んになって来ましたが、企業やお店の雇用状況は好転してません。
むしろこれからの事を考えて人を減らす方向へシフトして行っていると思えます。
早期退職募集や解雇と言った人減らしが行われています。
今後どうなるのでしょうか。
これはまだ序盤に過ぎないかもしれません。
2020/9月の広島県有効求人倍率
9月の広島県の有効求人倍率は先月より0.03ポイント下がって1.19倍まで下がりました。
これで11か月連続のマイナスです。
昨年の消費税増税で少しづつ下がっていましたが、今回のコロナでそれに拍車がかかった事になります。
コロナが広がる前の1月の求人倍率1.81倍から見ると大きく下がっていることになります。
広島は全国で見ても2番目か3番目に有効求人倍率が高い県でした。
ロックダウンもあり人が動かないから物が売れない状況になり、(一部ホームセンターやドラッグストア、通販は売り上げが伸びていますが)早期退職や解雇が行われた結果です。
私の周りにも解雇された方が何人もいます。
不景気だから企業は求人を減らし無職に成った人が職を求め需要と供給のバランスが大きく崩れています。
来年には1倍を切る
このままの状況が続けば来年には求人倍率が1倍を切ってもおかしくありません。
年末にかけてさらに企業は人を減らしていくでしょう。
そうしていかないと企業が持たなくなり更に多くの失業者が増えていくからです。
AIに職が奪われていくと昨今言われてきましたが、それはまだまだ先の話としてみんな安心していたのではないでしょうか。
それが今回別の要因で職が奪われて行っています。不意打ちを食らったような感じです。
一過性のものであれば徐々に戻ってくるでしょうが、長引いて行けば恒常的なものになっていくかもしれません。
そうなれば人々は防衛意識が強くなりいっそうお金を使わなくなっていくと思います。
悪循環が始まります。
失業者が溢れ出す
お金を使わないと物が売れない。
物が売れないと企業は縮小する。
縮小すると人が雇えない。
人が雇えないと無職になる人が増える。
負のスパイラルが続くことになります。
以前のリーマンショックと同じ事が現実に起きていくかもしれません。
ただあの時は金融の世界で起きたことであり、今回のように全世界・全業種に影響はなかったと思います。
求人倍率は戻っていくのか
今回のコロナウィルスが及ぼす影響が一過性なものか分かりませんが、いつまで続くにせよ徐々に回復すると思っています。
ただ収束した後にはどんな感じになっているかは多分誰にも予想がつかないのでは無いでしょうか。
よく言われている8割経済になっているかもしれませんし(今までの8割の経済規模になる)、もとに戻るかもしれません。
ただし今まで幾度となくこの世には危機が訪れていますが、その度に新しいものが生まれて危機を脱してきました。
長い年月がかかるかもしれません。
しんどい不安な時が続きますが明けない夜はありません。
今回もそうなっていくのではと期待しています。
今日の一言
明けない夜は無い。
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