真に恐れるべきは有能な敵ではなく 無能な味方である。
これはナポレオンの残した言葉です。
ナポレオンは多くの名言を残していますが上の言葉は社会とりわけ企業に通じる考え方です。
目を向けるのは、優秀なライバル企業ではなく自社の中にいる無能な社員。
昨今某家具会社でも話題になっていましたけれども、たった一人の無能が会社を滅ぼしてしまいます。
いかにして無能社員をなくすかが会社を成長させるカギなのです。
ナポレオンと同じような事を言っている人は他にもいます。
ハンス・フォン・ゼークトは「無能な働き者は害悪である」やゲーテは「活動的な馬鹿より恐ろしい物はない」との言葉を残しています。
ハンス・フォン・ゼークトはドイツの軍人なのですが、この人が残した言葉の中に軍人を4つのタイプに分類する「ゼークトの組織論」と呼ばれるものがあります。
ヨハネス・フリードリヒ・レオポルト・フォン・ゼークト(Johannes Friedrich Leopold von Seeckt、1866年4月22日 – 1936年12月27日)は、ドイツの軍人。最終階級は上級大将。通称はハンス・フォン・ゼークト
人間の資質は以下の4つの要素に大別できる。
その4要素とは<利口><愚鈍><勤勉><怠慢>である。
軍人としては、そのうちの2種類の組み合わせで以下のような適性に振り分けることができる。
- 利口で勤勉 – 参謀に適している。
- 利口で怠慢 – 指揮官に適している。
- 愚鈍で怠慢 – 命令を忠実に実行するのみの役職に適している。
- 愚鈍で勤勉 – このような者を軍隊において重用してはならない。
人は4つのタイプに大別できる
この理論は現代社会にも置き換えることができます。
例えば企業で置き換えるとこうなります。
- やる気のある有能社員
- やる気のない有能社員
- やる気のない無能社員
- やる気のある無能社員
こんな感じでしょうか。
この猫はやる気がない無能猫です。
ゼークトはとりわけこの中でもやる気のある無能を取り立ててはならないと言っています。
やる気のない無能よりもやる気のある無能の方がたちが悪いと言うのです。
一見やる気があると言えば前向きなイメージなのですが、なぜ駄目なのでしょうか。
わたしはやる気のない無能ですが、やる気があったほうが良いと思うんですけどねえ。
何故やる気がある方が一番悪いのか少し考えてみます。
なぜやる気のある無能が駄目なのか
確かに実社会において出世する人は有能な人が多いでしょう。
これには多くの人が納得されることです。
まれにゴマすりや運だけで出世する人もいますが、やる気があって有能な人は積極的に行動して会社に多くの利益をもたらして認められるでしょう。
やる気が無くて有能な人は効率よく仕事をして利益を上げることができるでしょう。
やる気のない無能社員は言われた事しかやらないでしょう。
一方やる気のある無能社員はやる気だけはありますから積極的に仕事をします。
つまり余計なことまでやってしまうのです。
有能であれば結果は良い方に転がっていくでしょうが、無能であるが故よくない方向へ向いて行く可能性が高いのです。
戦時中に置き換えてみれば無能でやる気がある指揮官がいたとしたら終わりですよね。
前線は全滅です。
やる気のある無能な人は自分が無能とは思わず、常に自分は正しいと思い込んでいるので余計にたちが悪いのです。
やる気のない無能の人は自分が無能と分かっているから積極的には行動しない。
だからプラスにはならないが大きなマイナスもありません。
でも、無能でやる気のある人は余計な事をして大きなマイナスを出してしまう。
会社のトップがそうだと最悪会社を消滅させてしまいます。
無能な人はあまり積極的にならない方がいいのではないでしょうか。
余計な事をしない。
これが一番いい事です。
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今日の一言
無能はおとなしくしていたほうが良い。
コメント
自分のことを無能と思っていないからやる気がでてるんでしょ。だから本人には防ぎようがないのかもしれない。
エクヴォルトの“将校の4分類”