東京オリンピックの開催予定日である7月23日まで残り約半年になりましたが、ここにきて中止の流れに傾いてきました。
オリンピックの「延期」は、1896年の第1回アテネ大会以来、初めての出来事です。
延期も異例な事ですが、もこのまま中止になれば、第二次世界大戦後初のオリンピック中止になります。
コロナの収束が見えない中での判断ですが、世論調査では中止と答えた割合が80%を超えています。
話は逸れますが新聞に「中止になれば菅政権はコロナ対策に失敗したとみなされ求心力が低下」とあります。
そんなことはどうでもいい事です。日本だけでなく、全世界で抑えることが出来ていない中で、誰が菅政権を非難するのでしょうか。
仮にそんなこと言う人がいたら、頭がおかしいのではないでしょうか。
そうなら全世界のすべてのリーダーが無能と言う事になります。
オリンピックの中止を決められない理由
世論の意見とは反して政府・IOC関係者の大多数はオリンピック開催を目指すとして中止の考えはないようです。
JOCの森会長も一貫してオリンピックの中止を否定しています。
何故こんな状況でも中止を表明することが出来ないのでしょうか。
現実を見れば無理な事は分かるはずなのに。
大多数の意見が常に正しいとは限りませんが、今回に限っては間違いが無いように思えます。
では何故中止に出来ないのでしょうか。
過去オリンピックの中止は5回
中止となったオリンピックは、全て戦争が原因となっています。
1916年の夏季オリンピックは、ベルリンで開催予定でした。当時は第一次世界大戦の真っ只中という事もあって中止となっています。
2回目は1940年の札幌冬季オリンピック。日中戦争の影響で日本が開催権を返上し、中止となっています。
3回目は同じ1940年の東京オリンピックです。
これも札幌冬季オリンピックと同じ理由で中止となりました。
4回目は1944年のコルティーナ・ダンペッツオ冬季オリンピック。
これは第二次世界大戦の影響で中止となっています。
最後の5回目は、1944年の夏季ロンドンオリンピックです。
この時も第二次世界大戦の影響のため中止となりました。
こうしてみると、中止となったオリンピックの内、日本が開催国だったのが2度あります。
もし、今回の東京オリンピックが中止となれば、3回目となり半分が日本という事になってしまいます。
しかも今回は戦争が原因ではなく、ウィルスが原因の初のオリンピック中止です。
不運としか言いようがありません。
ちなみに、5回目の夏季ロンドンオリンピックは4年後の48年に順延されて開催されました。
延期して開催された実績もあります。
東京も順延されないですかね。
オリンピックが中止できないワケ
世論は中止の流れになっていますが、なぜ日本として中止の判断が出来ないのでしょうか。
中止に出来ないと考えられる大きな理由はこの4つです。
- 選手
- IOC(JOC)
- スポンサー
- 関係企業
まず選手がいます。オリンピックに出るために人生をかけて、苦しい練習にも耐えて代表に選ばれています。
今この時も開催を信じて厳しい練習を行っているでしょう。
そんな選手に簡単にオリンピックは中止ですとなかなか言えません。
次に考えられることは、オリンピックは慈善事業ではなく、営利事業になっているからだと言う事です。
巨額のお金が動く一大イベントなのです。
そこにはIOC JOC職員や関連企業など数多くの人が携わっています。
下手に中止にはできないのです。
森会長は頭良いと思いますがどんなに叩かれようとも頑なに中止を否定しています。
数多くの人の生活がかかっているからじゃないでしょうか。
もし中止が決まったら、そこに関係している人は失職してしまいます。
開催が無理だと分かっていても森会長は中止を表明できないのでしょう。
雇用を守るのは責任者の仕事ですから当然です。
スポンサー企業も同じでしょう。
巨額の資金を投入していますが、オリンピックが中止になると回収する事が出来なくなります。
オリンピックを開催中止に出来ない理由はこんな感じじゃないですかね。
結局は中止になる
戦争が原因だと、現実に開催する事は不可能ですが、今回のようにウィルスが原因だと開催する事は理論上は出来ます。
戦争は人が対立しているのだから、できるはずはありません。
でも今回はそんなことはなくオリンピックは出来ます。
最後は中止になると思いますが、それは直前でしょう。
5月か6月くらいになるんじゃないですかね。
最後まで開催の準備は進めるでしょう。
そして人の命の方が大事と言う大義のもとに中止。
人の命>オリンピック
今日の一言
出来たら今年見て見たい。
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