会社倒産。
早期退職勧告。
パワハラ・モラハラ・ブラック企業。
現在は企業業績が良くてもバシバシ労働者を切り捨てています。
自分だけは大丈夫。
もうそんな時代ではなく誰でもが失業の危険にさらされています。
わたしも失業した一人です。
ただ失業したからと言って直ちに生活が困るかと言えばそうでもない。
ありがたいことに会社員をしていたら国が助けてくれる制度があります。
それは雇用保険給付金制度です。
いわゆる失業手当。
失業して無収入になった時かなり助かります。
まさに地獄で仏のような有難い制度です。
だからと言ってみんな安心でもありません。
この失業手当は会社員時代の収入によって給付額が変わってきます。
高所得だった人は多くもらえて低所得者は少ない。
つまり会社員時代の所得がそのまま失業手当に反映されます。
という事は高い給料を貰っていたほうが断然余裕があるかと言えばそうでもない。
高所得者が失業してもダメージが少ないかと言えば実際はそうではなく低所得者の方が失業した時のダメージは少ないように思えます。
失業手当が少ないのに失業後はダメージが少ない。
高所得者は地獄。
低所得者は多少マシな地獄。
どちらにしても地獄には変わりありませんけれども。
50代で失業!低所得はまだマシ!所得が高い程「無職」になったら悲惨です。
退職時の給料が高い程失業手当は多く貰えます。
ただ失業手当は現役の時の給料と同じだけは貰えません。
しかも給付額は青天井でもありません。
では基本手当はどのくらい貰えるかと言いますと規定では以下のようになっています。
原則として離職される直前の6カ月間に支払われた賃金の合計金額(ボーナスは除く)を180で割った金額(賃金日額)のおよそ80%~45%になります。(基本手当の日額については別途上限が定められています)
わたしの場合ですと貰える金額は一日当たり約6,000円となり失業手当は28日ごとなので一回当たり168,000円になります。
現役時代よりも少ないし何ならセミリタイアブログで8,000円もらっていると書いている人がゴロゴロいるのと比べたら悲惨極まりない額です。
現役時の月収に換算して比べると12万円くらい少ない額となります。
わたしは日本の平均年収と同じなので多くの人はこれくらい貰えるのではないかと思います。
退職前給料50万円と20万円ではどのくらい貰えるのか
では退職時の給料が50万円と20万円だとどのくらい失業手当が貰えるのでしょうか。
50万円の場合
基本手当日額=50万円×6カ月÷180×0.5で8,250円となります。
20万円の場合
基本手当日額=20万円×6カ月÷180×0.7で4,810円となります。
30日換算にするとそれぞれ247,500円と144,300円です。
当たり前ですけれども月収50万円のほうが20万円よりもかなり多く貰えます。
でも退職時との差額で見るとマイナス25万円とマイナス6万円となり退職時の給料が低い方が少なくなっています。
退職時の給料と失業手当の差額が大きい程悲惨
247,500円と144,300円
普通に考えたら前者の方が生活が楽だと思えます。
ただ退職前の給料と比べるとその差は25万円と6万円。
50万円もらっていたのが次の月には給料半分。
以前と同じ生活は出来ません。
一方20万円もらっていた人は差額は6万円しかありません。
たとえば失業手当を貰っている間にアルバイトをしたらその差額を補填するのは簡単です。
※失業手当を貰っている間にアルバイトをする事は週20時間までは可能です。
もちろん失業手当の日数はその分引かれますけれども一日4,810円以上アルバイト代があればその分差は縮まります。
※引かれた日数分は後ろ倒しになり総日数は同じです。
いまわたしはコロナ摂取会場のアルバイトをしていますけれどもその日給は8,000~9,000円です。
月8日働いたとしたらその額64,000円~72,000円となります。
何もしない場合
4,810円×30日=144,300円
8日アルバイトをした場合
4,810円×(30日ー8日)+8,500円×8日=173,820円
その差マイナス27,000円まで下げることが出来ます。
これぐらいなら以前と同じ生活は出来るのではないでしょうか。
因みに50万円の人がアルバイトをしてもその差はほとんど縮まりません。
マイナス25万円はマイナス25万円のまま。
もともと低所得者は使えるお金が少ない
月20万円生活。
家族がいればまあまあ苦しいです。
家賃を抑えて食費も抑えて贅沢は敵。
日頃から節約して生活しなければやっていけないかもしれません。
一方50万円生活。
まあまあ裕福です。
家も買えます。
まあまあいい車も買えます。
外食も出来るでしょう。
これがいきなり給料半分になったら経済破綻です。
節約すればいいでしょうけれども一度味わった贅沢はすぐには修正することは難しいでしょう。
一度上げた生活レベルを落すのは難しいものです。
生活レベルを上げるのは簡単。
下げるのは至難の業。
再就職しやすい
20万円稼ぐのは割と簡単。
50万円稼ぐのは奇跡。
地方では給料20万円は少しハードルは高いかもしれませんがそれでも割と探せます。
でも給料50万円は砂漠の中から1円玉を見つけるくらいハードルは高い。
低所得者は転落しても元に戻ることは不可能ではありません。
でも高所得者は転落したら選択肢は地獄のみ。
再就職を探しても元から給料が低い人は少し妥協してでも就職出来ます。
でも50万円もらっていた人が20万円しか給料を貰えないとなったら「そんなとこ嫌」「やってられるか」となります。
50万円もらっていた人ならまあまあ役職もついて偉そうにしている人が多くプライドもある。
それが一気にペーペー扱い。
給料が低くても仕方ないと思ってもプライドが邪魔をする。
再就職難しいです。
どちらも地獄には変わりないけれども
まあどちらにしても地獄には違いありませんけれども低所得者の方がまだましな地獄です。
現役時代には高所得者はいい生活が出来ますが無職になったら立場は逆転します。
今や失業は誰にでも起こりうること。
普段からそう思っていないと悲惨な未来が待っています。
今日の一言
ほどほどの給料でよかったかも。
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