もうは未だなり、未だはもうなり。
先日晴れて無職1周年を迎え誰からも祝福されないA係長です。
早くも1年。
「国語入試問題必勝法」(清水義則著)風に言えば「いろいろあった」といったところでしょうか。
この世は思う通りにならないもの。
理想と現実。
「無職サイコー」「自由ってすばらしい」「セミリタイアはこの世の天国」こんな情報が巷には溢れかえっています。
そんなにいいものか無職。
毎日風呂入ってるし。
無職になると体の中で炭素と水素が化学合成してメタンガスを出して臭くなるのか。
また無職になると逮捕されてもい~ようです。
確かに夜散歩をしていたら警察官の視線が痛いと思うことがあるけど。
こんな感じで世間の評判は最低ですよ。
「無職サイコー」そう言っている人は無職に引きずりこむための陰謀なのか。
仲間を増やしたいのか。
世間的にはこんな感じで負のイメージ満載ですけれども実際無職ってどうなのって話です。
世間のイメージは置いといてどんな感じなのか。
まあ個人的には楽しいとまでは言えないけれどもかといって悪くもない感じ。
ただ思っていたのとは少し違っていたような。
そこで今回は「無職の理想と現実」という話をしていきます。
これから「無職になろうとしている人」や「無職に悪いイメージを持っている人」に対して無職はこうなのだということを語っていきます。
くれぐれも無職を見ても通報しないように。
無職になって分かったセミリタイア後の現実!【無職は意外と真面目です】
「仕事辞めたい」
「仕事辛い」
厚生労働省が2020年に報告したデータによると2019年における入社3年以内の離職者は約3割にも上ります。
内訳は大学卒の離職率が32.8%、短大卒は43.0%、高校卒は39.5%。
多いね。
3人に1人が3年後には無職。
本人が悪いのかそれとも会社が悪いのか。
まあこの世はブラック企業ばかりだから仕方のない事かもしれません。
果たしてホワイト企業はあるのかは別にして仕事は楽しいというよりも多くはつらいものです。
楽して会社はカネはくれません。
世の中そんなに甘くない。
そこで仕事から逃げ出して無職になってしまえば楽になると考える。
無職と言えば自由。
昼まで寝てグータラグータラ。
平日昼間からギャンブルして酒飲んで好きなことしてしたいことをする。
みなさんが思っている無職とはイメージ的にはこんな感じでしょう。
- 朝寝て夜起きる
- 働かない
- 好きなことしかしない
- ゲーム三昧
- 気楽
あながち間違いでもないけれども正解でもありません。
最初は「一生グータラしてやる」そう思っていてもだんだん変わっていきます。
働いている人以上に頑張っちゃうんです。
無職は意外と真面目だという話ですよ。
①時間に縛られない
無職のだいご味。
それは自由気ままにやりたいときにやりたいことをする。
時間に縛られない生活ってなんていいんだろう。
幸せを感じる瞬間です。
朝寝て夜に起きる。
例えば会社員なら朝決まった時間に起きて会社へ行き、仕事して夜帰る。
今日雨だから休もう、風が吹くから遅刻しよう。
そんなカメハメハ大王のような生活は会社員失格です。
また、通勤電車に乗っている時に「あ~このまま桜でも見に行きたい」そう思ってもいつもの駅で降りなくてはいけないでしょう。
でも無職は違います。
なんの縛りもありません。
いつどこに行ってもいい。
なんなら行かなくてもいい。
わたしなんて一日時計を見ない日もあります。
本能の赴くまま行動をしています。
まさに原始人。
もっとも時計を売ってしまったので部屋の中には時計はありませんけれども。
関連:質屋に行って来ました【10年前の時計はいくらになったのか】
あるのは腹時計のみ。
結構正確です。
そんなわたしですが退職後は無職の例外に漏れず時間に縛られない生活を送っていました。
グラフにするとこんな感じ。
予定なんてありゃしない。
ただそれも長くは続かないものです。
半年も経てばこうなります。
ここにラジオ体操が入ればそれはもはや夏休みの小学生の行動予定表。
お菓子につられて毎日行ったっけ。
このグラフにある観察日記とは自転車の観察です(世間では競輪ともいう)
もちろんカネがないので賭けてはいませんけど。
一度はオッズが下がるくらい賭けてみたいものです。
話は変わりますが結構何気にこのグラフ作るのが面倒だった。
グラフ作成に1時間。
まさにポンコツ。
30年間の会社員生活は何だったのか。
それは兎も角、人は縛られるものがなくなると逆に不安になるものです。
ベテラン無職の人は結構一日のスケジュールを立てて行動する人が多いのではないでしょうか。
しかも細かく。
会社員時代よりもより規則正しい生活。
これ大事です。
テストに出ます。
無職がみんなグータラしていると思っている人は反省してください。
決まった時間通りに動くのは実は楽だと気づかされます。
無職は会社員よりも現実は規則正しい生活をしているものです。
無職になると規則正しい生活から不規則な生活へ。そしてまた規則正しい生活に戻る。
②働かない
セミリタイアをした人の多くはカネを持っています。
無職をバカにしてはいけません。
隣の無職は実は自分よりも金持ちだった。
そんなこともあります。
(なかにはわたしのように少ない資産で無職になった人もいるかもしれませんがそれでも何とかなると思って無職になっているハズです)
しかも無職1年目は失業手当てという心強い味方もいます。
失業手当ってなんて素晴らしいシステムなんだろう。
取られた税金返ってきます。
関連:無職が一年間ハローワークに通ってみた【サルでもわかる失業給付の貰い方】
ゆえに働く必要がない。
「最初は働かないってなんて素晴らしい」そんな思いに浸ります。
そこには上司からの厳しい詰めもありません。
「おい数字行くのか?」「どうするんだ!」そんな罵声もいまは遠い昔のはなし。
もし君に一つだけ 強がりを言~えるのなら
もう仕事なんかするなんて言わないよ絶~対。
なんていい歌なのでしょう。
ただそんな思いも長続きしません。
カネはある。
働く必要はない。
でも無職になった人はアルバイトなどを始めつい働いてしまいます。
魔が差します。
一生働かない宣言をしたはずなのに。
強く誓ったにもかかわらず多くの人は働きだします。
無職も経済活動をするのです。
起業なんかしちゃったり。
わたしは半年遊んだ後アルバイトを始めました。
関連:コロナワクチン接種のアルバイトが人気らしいです【仕事内容を公開】
まあわたしの場合はぶっちゃけカネですけれども。
有り余る時間の消費にアルバイトはうってつけ。
働きたくないから会社を辞めたのにまた働きたくなるというパラドックス。
現実は無職だって遊び惚けているわけではありません。
無職を続けるのも才能が必要。
無職が真の無職であり続けるのはなかなか難しいものです。
無職になると働かない。しかし再び働きだす。
③お金
先にも書きましたがセミリタイアをした人はカネを持っています。
退職金で大金ガッポガッポ。
宝くじで不労所得ゲット。
投資で儲けてウハウハ。
コツコツ貯金。
人それぞれですけれども基本カネを持っています。
ちなみにわたしは退職金は減額されてチ~ンです。
関連:自己都合で辞めたら退職金は減額される【30年働いても2,000万円は無理】
ゆえに無理してお金を稼ぐ必要もありません。
でも人一倍カネを増やそうとします。
三途の川を渡る前までカネがあればいい。
わたしなんかもういいんじゃないと思うのですけれども。
多くの無職は違う光景が見えているのかもしれません。
もしかしたら三途の川を渡った後にもカネがなければいけないのでしょうか。
地獄の沙汰もカネシダイ。
そうなればきっとわたしは地獄行でしょう。
熱いの苦手だから釜茹でだけは勘弁してほしい。
リタイア者の多くは投資をしてさらにカネを稼ごうとします。
「投資をしない無職は無職にあらず」
そんな格言でもあるのでしょうか。
ワンチャン会社員時代よりも働いているのではないかと思うぐらい投資について勉強しています。
ただ投資に失敗して無職からサヨナラする人もいます。
また副業詐欺にあうことも。
ポンコツ商材、役に立たない教材・・・・
欲をかくと痛い目にあいます。
「昔から儲かるなら誰にも教えない」と言われているのに「特別に」と言われるとコロッといきます。
「特別に」と言われたらドロボーと思え。
この言葉防犯キャンペーンに使ってほしい。
そんな時に聞こえる歌。
サラリ~マンは気楽な稼業と・・・・・
会社員は罵声と怒声さえ我慢すればカネは確実に貰える。
働いたら会社からカネは貰えるが会社にカネを払うことはまずない。
無職は働いたら逆にカネを払うこともあります。
会社員はカネを貰えるが無職はカネを払う。
④予定
無職はすることがないと思われがちですが意外と忙しいものです。
なぜなら無理してでも予定を作るから。
無駄に散歩。
無駄に図書館。
無駄に旅行。
無駄に趣味。
無駄に・・・・・・。
しなくてもいい事を作り出します。
関連:大人でも動物園は楽しめる!安佐動物公園おすすめ動物⑦選【広島】
一日時間つぶし出来たわ。
ゆえに無職は意外と忙しいものです。
無駄にね。
さいごに
無職はダラダラグータラ。
無職は不潔。
無職は気楽。
無職は犯罪者。
そんな面もありますが意外と無職はまともです。
会社員時代よりも規則正しい生活。
会社員時代よりも働く。
会社員時代よりも忙しい。
結論としては無職は真面目だということです。
無職にやさしく。
無職を見たらドロボ~と思え。
やめましょう。
今日のひとこと
無職は会社員よりも意外と真面目です。
コメント
金持ちでなきゃ無職でいられないもんな。食わなきゃ死ぬんだから
なぜかそこを皆スルーするけど
私が通っているコワーキングスペースにいくと平日の昼過ぎから夕方までいる男がいて、ずっと動画見ています
どう考えても仕事しているとは思えません
でもこういう人が暇つぶしで通っているだけでコワーキングスペースの中で一番の金持ちだったりして