収束の気配もなくまたコロナが拡大してきました。
東京などの大都市で緊急自粛要請がでてお店は再び大変な目にあってます。
広島にもそろそろ出そうな気がします。
そんな中で今日の新聞にこんな記事が載ってました。
「百貨店高額品が好調」
小売業が軒並み売り上げを落としている中で高級品は売れ続けているそうです。
そういえば昨年デパートで働いている人に聞いた時に
カルティエとかヴィトンなどのハイブランドの商品は売り上げを落としていないって
言ってました。
数十万円~数百万円の商品が主に売れているみたいですが
中には数千万円の物も売れているそうです。
ホントだったんですね。
ただただ羨ましいと言う気持ちでいっぱいですが
別の側面から見て見るとどんどん高級品を買ってくれと思うのです。
お金持ちよもっとお金を使ってくれ。
何故ならばこの人たちはみんなの為に経済を回してくれているのですから。
高額品を買っている人たちがそう思っているかは知りませんが実際はそうなっています。
お金持ちが消費する事で経済を回しているからそれ以外の人が生活できる!
そう言えると思うのです。
ただお金持ちが消費をしたところで自分がお金持ちにはなれませんが
経済が回っていれば貧乏にもならないでしょう。
貧乏は貧乏なりに背伸びせず暮らしていけばいいだけの事ですので。
富めるものは更に富み貧しいものは更に貧しく
皆さんも聞いたことが有るかもしれませんが
世界の人口のおよそ1%の人が全世界の富の約8割を手にしている
と言われています。
2020年の世界の総人口が75億9000万人と言われていますので
その1%だと7千500万人の人が80%の資産を独占して
残りの75億人が20%と言う事になります。
その割合は年々大きくなって広がっているんだそうです。
それがいいのか悪いのかは別にしてどんどん貧富の差が大きくなってます。
日本ではこれほどの格差は無いと思いますが
同じような構造になっています。
今回のコロナで失業した人の中には所持金が数十円の人もいました。
生活保護を受給している人もいますしホームレスの人もいます。
いま日本の総人口は1億2500万人と言われていますが
その中で1%と言えば120万人となります。
日本は全世界と比べてまだ貧富の差が小さいと言われていますので
この人たちが8割の資産を持っている事はないとは思いますが
それでも現実問題として昔と比べてどんどん差が大きくなっているのは間違いないでしょう。
なぜ貧富の差が大きくなっているのか
記事にも書いてありましたがこれだけ高額品が売れている背景には
株の上昇が一因となっているとの事です。
昔と比べて株をする人が増えてきていますが株をするには原資が必要になります。
ある程度の余裕資金が無いと株などの投資をする事は出来ないでしょう。
如何に株が上がったとはいえ多くの資産を持っていないと
高額品など買う気にはならないと思います。
現代社会はお金を持っている人は更に多くのお金を手にするシステムになっています。
ゼロからでもお金を増やす方法は有るでしょうが
それは非常にリスクのあるものか合法でないものじゃないでしょうか。
(なかにはお金を稼ぐ才能のある人もいるかもしれませんが)
つまりお金を持っていない人はどんどん貧しくなっていくか
現状維持でも相対的に言えば下の層に落ちていきます。
なぜ貧しくなっているのかと言えば
根本的な問題は収入が昔と比べて下がっている事だと思います。
これは日本の平均所得収入の推移です。
平均所得 | ||||
1990年 | 2000年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 |
425万円 | 460万円 | 412万円 | 420万円 | 432万円 |
最近はやや持ち直しているとはいえ
ピークの2000年から比べると平均収入が28万円も下がってます。
かなり大きく減少しています。
人によってはたった28万円と思われるかもしれませんが
2000年と2020年の社会保険や税金の額がかなり違い可処分所得はそれ以上に減っています。
昔社会人になったばかりの時に上司の年収を聞いたら
「うわ~そんなにあるんだ!」
って思った記憶が有ります。
確か年収は700万円を超えていたと思います。
今自分はその上司と同じ立場になっていますがそれよりもかなり低い年収です。
一方1億円以上の収入を得ている人の人数は年々多くなっています。
年収1億円以上の人数 | ||||
2008年 | 2010年 | 2013年 | 2016年 | 2020年 |
15139人 | 11843人 | 18370人 | 20501人 | 23350人 |
高収入を得ている人数は増えているのに平均所得は減っているのです。
つまり低所得者が増えてどんどん高所得者との差が広がっている事になります。
お金持ちは増えていますが貧しい人はそれ以上に増えているのです。
一億総中流社会
昭和から平成の初期の時代は一億総中流社会と言われていました。
感覚的には1割の高所得者層と8割の中間層そして1割の低所得者層
それが今では2割の高所得者層と
7割の低所得者層と1割の貧困層となっているのではないでしょうか。
更に上でも書きましたが税金と社会保険が大きく増えています。
収入が下がって税金と社会保険が増えている事で更に可処分所得は減っています。
これが一億総総中流社会が壊れた一因だと思います。
一億総中流社会は過去の遥か昔の幻想の世界となりました。
格差拡大は悪い事なのか
資本主義の世界では「富める者は更に富む」事は必然です。
お金がお金を生むシステムが出来上がっているからなのです。
労働ではお金を増やす事は出来ないのです。
ただ決してこれが悪いとは言えません。
冒頭でも書きましたがお金さえ使ってくれたらそれはそれでいいのです。
お金を使わない金持ちは世の中の役に立たない金持ちですが
お金を使う金持ちは社会に役立つ金持ちなのです。
物を買って投資にお金を回す
その役割をしてくれたらいいのです。
そうする事で誰にでも「富める者」になるチャンスが生まれます。
資本主義とはそう言うものなのです。
私はそういう立場になれませんしなろうとも思いませんが
景気の悪い時にこの人たちがその役割を果たしてくれたらいいのではないのでしょうか。
今日の一言
金持ちはもっと買え。
コメント