会社を退職することを考えた事がありますか?
多くの人は考えたことはあっても実際に行動に移すことはないでしょう。
でも、急に退職することになる場合もあります。
「人間関係」「給与が少ない」「病気になった」「労働時間が長い」などなど。
いろいろなパターンがありますが、退職は誰にでも起こりうることです。
実際わたしも30年間勤めた会社を辞めました。
数年前なら考えてもいなかった事です。
でも辞めてしまいました。
52歳で資産2,000万円!早期退職へ向けて準備します【無謀か】
資産は2,000万円ぽっち。
なかなかヘビーな金額ですが、とにかくやめてしまいました。
少ないながらも2,000万円。
これでもよく貯めたほうだと自分では思います。
この2,000万なのですが、今になって思えばかなり助かった事があります。
わたしは投資に興味がないしよく分からない人間です。
情報リテラシーが皆無なのです。
入社した時は定年まで勤めると思っていましたので、貯金という概念がありませんでした。
「働いていたら給料が入るしいいか」
そんな生活を続けていました。
若い時は将来のことは深く考えません。
でも全く貯金をしていなかったと言う訳でもなく、自然とお金が貯まることを2つだけしていました。
それは財形貯金と持ち株会制度です。
この2つは自分で貯金をしなくても自然とお金が貯まります。
毎月の収入から少しずつ貯蓄しようと思っても、実際にはなかなか貯められないことも少なくありません。
そんな時これをやっておけば自然とお金が貯まります。
わたしのように情報リテラシーのない人間でもお金を貯めることが出来ました。
投資の知識がないならやっておいて損なし【いつの間にかお金が貯まる】
いざというときに困らないように、早くから貯蓄をして備えておきたいところですが、明確な目標や強い意志がないと目先のことにお金を使ってしまい、なかなか貯まりにくいものです。
誰だって遠い将来のことなど考えません。
(賢い人なら考えているかもしれませんが、少なくともわたしは全く考えていませんでした)
そこでお勧めなのものが2つあります。
退職した時にはこの2つにかなり助けられました。
ひとつが積立貯金。
そしてもう一つが持ち株会制度。
両者に共通することは給与天引きで自動的に積み立てていくという事です。
一回の額は少なくても10年、20年経つと思いがけない額になります。
勿論大きくは増えません。
出したお金に毛が生えたくらいの収益しかありません。
やっていることは普通の銀行貯金と言っても良いかもしれません。
でも、知らず知らずのうちに貯まっていきます。
バカになりません。
これが何十年も経った時には、大きな財産になっています。
(人によってこれっぽっちかと思うかもしれませんが)
財形貯金
今ではどうなのかは分かりませんが、今から30年くらい前には会社の中に保険のおばちゃんや銀行の外交員の人が来ていました。
わたしが新入社員の時に信託銀行の人から勧められて入ったのですが、ホント今では感謝しています。
何に感謝しているかと言いますと
それは財形貯金です。
毎月決まった額を給与から天引きして積み立てていくというものです。
給与から天引き。
ここがミソです。
積み立て投資額は毎月5,000円ぽっち。
でも、30年経ったら180万円になります。
自動的に貯金が出来ます。
これはかなり大きい。
勤務先の福利厚生に「財形貯金」制度があれば利用してみたらいいと思います。
毎月の給与から一定金額が自動で天引きされて積み立てる「財形貯金」は、確実に貯蓄ができます。
ほったらかしで貯まる財形貯金のメリット【若い時に入ったら大きく育つ】
持ち株会
持ち株会制度がある企業なら入った方がいいです。
(自社の株を従業員が購入・保有できる制度が従業員持株制度です)
従業員持株会では、従業員の給与・賞与から一定額を天引きし、自社株を購入します。
従業員は拠出額に応じて配当金を得られる仕組みになっています。
わたしの場合は月々3,000円、ボーナス月9,000円でした。
それが結局退職する時には150万になっていました。
大きな収益はありませんが、自分で貯めようと思ったら実際に出来たかどうかは分かりません。
退職するときにはホント助かりました。
企業型確定拠出年金(iDeCo)
上記の2つに対してこれは自分の意志ではなくて会社が導入をしたので強制的に始めた事ですが、今となってはものすごく助かっています。
しかも拠出金は会社負担。(退職金の代わりなので得しているかは分かりませんが)
確定拠出年金も投資の知識は不要です。
最初にどの商品に投資するのか決めたら、あとは毎月決まった額を拠出していくだけ。
15年ほどやってますが、トータル利回りは4%弱とプラスとなってます。
12月の確定拠出年金運用成績【12月と一年のまとめそしてこれから】
退職したらiDeCoへの手続きを!忘れたら損【手続きから完了まで】
ただ確定拠出年金は投資と同じなのでマイナスにもなります。
実際いきなりiDeCoに移行したらマイナスになってしまいました。
投資の知識もスキルもいりませんが減ることもあります。
ほったらかしで貯まる
確定拠出年金は強制的に始めたものですが、財形貯蓄と持ち株会は任意で始めたものです。
どちらもメリットは給与から天引きなので知らず知らずのうちに資産を形成できること。
しかも投資の知識もスキルも必要ありません。
(ほぼ利回りがないので投資と呼べるものではありませんが)
ただただ機械的に毎月給与から引き落とされるのみ。
何の苦労もありません。
しかもわたしのように5,000円と3,000円ずつだと引かれているのかもわからないくらいです。
余計な手間がかからないうえ、知らず知らずに貯まっていくため、自己管理が苦手な方や面倒な手続きを省きたい方にとってメリットになります。
ただこれはこれは決してお金を増やすという方法ではなく、お金を貯めるという事です。
ほぼ自分の収入から貯めるだけです。
でも、実際自分で貯めるのは難しいのではないでしょうか。
自分を直接経由していないからこそ出来た事です。
手元に入っていたらいつの間にか使ってしまったでしょう。
これが無かったらきっとお金は残っていなかったと思います。
決して出した以上にお金は増えませんが(投資と比べて利回りほぼ無し)、確実にお金は貯まっていきます。
もし、「投資の知識がない」「投資は怖いと思っている」「自分で貯金が出来ない」そんな人なら給与天引きの財形貯金や持ち株がおススメです。
わたしの場合は財形貯金と持ち株会制度でしたが、要はコツコツと自動で貯めていくのが一番いいのではないでしょうか。
「そんなの当たり前じゃないか」
そう言われるかもしれませんがね。
情弱な年寄りの独り言と思って暖かい目で見て下さい。
今日の一言
自分で貯金できないなら給与天引きの財形、持ち株がおススメ。
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