今年になって働く人が減っています。
減っていると言っても自分から辞めていった人だけではありません。
特にコロナの影響で、自分の意志ではなく会社都合での退職が増えています。
会社の倒産 業績悪化による解雇・早期退職これらの要因での離職が増えました。
会社員にとって最悪の状況が続いています。
コロナでたくさんの人が辞めていく
仕事を辞める人は、なにも今年になってから始まったわけではありません。
今までだって仕事を辞める人は沢山いました。
自分が働いている会社を見ても辞める人が増えています。
実態経済は低空で安定していただけで、決して良くはありませんでした。
しかも辞めた後は補充が無い状態が続いています。
辞める⇒補充が無い⇒社員減
このような状況が続いています。
会社から見れば絶好の機会
今年はリストラや早期退職の嵐ですが、会社から見たらいい理由付けが出来たみたいです。
「コロナのせいでコロナがあるから」まるで水戸黄門の印籠のように、絶対的な誰も逆らえないものに見えます。
以前から会社は人を減らそうとしていました。早期退職も昨年はありましたし、業績不振・規模縮小の名のもとに解雇も行われていました。
今行われている事は、コロナを使ってリストラを行っているように見えます。
「だってコロナだから」要はこの機会に余剰人員は一掃しようとしか思えてなりません。コロナと言えば非難されないでしょう。「仕方がない」とみんなが納得するのではないでしょうか。
今、早期退職募集しているのは大企業です。今後は中小企業でも行われていくでしょう。
働きアリの生態と企業
皆さんも聞いたことがあると思いますが、働きアリはすべてのアリが働き者ではないんですよね。
よく働くアリが2割、普通に働くアリが6割、ぐうたらなアリが2割。
こんな感じです。
2:6:2の法則
2割が残り8割を食べさせている。
これは会社でも言えます。
2割の優秀な社員と、6割の普通の社員、そして2割の駄目な社員。会社としては下の2割の社員を切りたい。まあ企業からしたら当然で、普通に働く人だけ雇いでしょう。
でもアリの生態の研究には続きがあって、働き者だけが残っても結局は同じ割合に戻ってしまうとの事です。
・働きアリのうちよく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる。
・働きアリのうち本当に働いているのは全体の8割で残りの2割のアリはサボっている。
・よく働いているアリと普通に働いている(時々サボっている)アリとずっとサボっているア リの割合は2:6:2になる。
・よく働いているアリ2割を間引くと残りの8割の中の2割がよく働くアリになり全体としてはまた2:6:2の分担になる。
・よく働いているアリだけを集めても一部がサボりはじめやはり2:6:2に分かれる。
・サボっているアリだけを集めると一部が働きだしやはり2:6:2に分かれる
これって会社でも同じではないでしょうか。2割の働かない人を辞めさせても、残った8割の中で同じように2:6:2の割合に戻る。
そうなります。
ある製薬会社のその後
今回早期退職を募集した会社でたくさんの人が辞めた製薬会社があります。
優秀な人が自発的に応募したのもあるでしょうが、多くは退職勧告や指名リストラで辞めています。
ここで考えてみましょう。
残った人はきっと現段階では優秀な人たちでしょう。「これで業績は上がっていくだろう」会社はきっとそう思いますよね。
果たしてそうでしょうか。
残された人は辞めた人の分まで働くことになります。辞めた人だって、決してさぼってたわけではありません。一応は仕事をしていたでしょう。
それを残された人たちだけでカバーしていく事になります。しかも会社から下された方針は、8倍の成果アップです。
確かに優秀な人たちですから効率は上がるでしょう。でもそんなに上がるのでしょうか。逆にやる気が無くなる人も出るでしょう。
そしてこうなるんです。
2:6:2
結局はもとに戻ります。
今日の一言
人もアリと同じだが少し違う.
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