サラリーマンをしているならばいつかは退職をする時が来るでしょう。
定年まで勤めあげて退職する人もいるでしょう。
早期退職で若くして退職する人、会社が倒産して思いがけず退職する事になった人など色々なパターンがあります。
急に退職する事になった人だと何をしたらいいのか、考える余裕が無いかもしれません。
そんな時に最低限やらなければならない事を簡単にまとめてみました。
よかったら参考にしてみて下さい。
退職した時にやらなければならない事
前もって退職の日を決めて辞めようと思っている人なら色々準備するための時間があります。
でも急に会社を辞める事になった人はそんな時間さえも無いでしょう。
何をしたらいい
わたしがやった事は以下の4つです。
- 国民年金と国民健康保険の切り替え
- 失業保険給付申請
- 資産の把握
- 社会保険と税金額の把握
特に国民年金と国民健康保険はしなくてはいけません。
申請期限があります。
国民年金と国民健康保険の切り替え
日本国民は何らかの年金に加入しなければなりません。
会社員なら厚生年金、公務員なら共済年金に加入しているはずです。
それ以外の自営業の人や無職の人(専業主婦含む)が加入するのが国民年金です。
会社を退職した人なら厚生年金から国民年金への切り替えが必要になります。
手続きは住民登録をいている市区町村の国民年金担当窓口で申請します。
※ 国民年金は20歳から60歳までの人が対象
ただ注意したいのが期間が決まっていて退職日の翌日から14日以内に住民票を登録している市区町村で切り替え申請を行う必要があります。
その時に必要なものは年金手帳・離職票・運転免許書などの身分証明書・印鑑となっていますので用意して行きましょう。
次に健康保険ですが、日本では高額な医療費負担を軽減するためにすべての国民は公的な医療保険に入る事を義務付けています。(国民皆保険制度)
会社員なら社会保険に入っており、その他の人は国民健康保険に加入しなければなりません。
※会社を退職した際その会社の保険に2年間に限って加入できる任意継続制度もあります。
もし切り替えをせず放置していると、いざ病気になって医療機関に行った時、多額の医療費を払うことになるでしょう。
健康保険に加入していれば3割の負担で済みますが、加入していなければ全額負担となります。
国民健康保険も切り替え期限が有り退職日の翌日から原則14日以内となります。
切り替え窓口も年金と同じく住民登録地の市区町村の健康保険窓口で、健康保険資格喪失証明書を持参して書類に記入するのみです。
忘れないように国民年金と国民健康保険を一緒に切り替えを済ませましょう。
払えるお金が無い場合は免除や軽減の申請も出来る事がありますので、相談してみて下さい。
失業保険給付申請
会社員時代に給与明細に雇用保険の項目があり、月々数百円から数千円が給与天引きされているのを見たことがある人もいるでしょう。
何のために引かれているんだと思ったでしょうが、いざ退職した時には大変有難いのもになります。
失業したからといって誰でも貰えるわけではありませんが、以下の失業給付の条件を満たしていれば対象になります。
- 失業している事
- 退職前2年間に雇用保険加入期間が通算12か月ある事
以上の条件を満たしていれば、すぐにでもハローワークに行きましょう。
その時に必要なものは印鑑・身分証明書・離職証明書・預(貯)金通帳・証明写真2枚です。
退職した後の生活の資金を得ることが出来ますので早急に申請したほうが良いと思います。
貰える失業給付金は個々により違いがあるのでハローワークに行って確認しましょう。
おおよその目安としてしては、このようになっています。
自己都合の場合
自己都合退職の場合は勤続年数によって分けられ、手当日数は一律となっています。
年齢については、64歳まではだれでも同じです。
会社都合の場合
自己都合よりも会社都合での退職の方が受給期間が長くなっています。
また自己都合だと「7日間の待期期間」のあと更に「2か月間の給付制限」があります。
ですから早くても受給まで約3か月くらいかかります。
それに比べて会社都合の方は「7日間の待期期間」を含めて1か月くらいで受けられます。
貰える額ですが、以下の計算でおおよそが算出できます。
基本手当日額=賃金日額(退職前6か月間の賃金合計÷180)×給付率(50%~80%)
退職前に多く給与を貰っていたらその分支給額は多くなります。
但し上限があり最高でも日額8,330円です。
失業給付を受けるのは権利ですので忘れずに申請しましょう。
資産の把握
次にやって欲しいのが資産の把握です。
今現在の資産がいったいどの位あるのかを知る事は大事なことです。
当面入ってくる収入としては失業手当のみなので、それだけでは今後の生活を賄う事は難しいはずです。
今持っている資産を切り崩していく事になりますので、しっかりと把握しましょう。
社会保険と税金の把握
退職後には収入が無いにもかかわらず、多額の税金や社会保険の請求がきます。
「え~こんなに」「どうやって払おう」
なんて事にならない様にあらかじめ用意しておくのできです。
健康保険や住民税は前年の所得に対してかかりますので、収入の多かった人はそれだけ多く請求が来ます。
おおよその金額ですが、国民年金は月額1万7千円。
国民健康保険は前年の総所得が300万円なら年間30万円 400万円なら年間40万円くらい。
住民税は住んでいる自治体や収入によって個々に違うので一律ではありません。
おそらく今払っている額くらいと思っていたら間違いないです。
詳しくは各自治体の窓口に問い合わせてみて下さい。
退職する時にやったほうが良い事
今までの4つはやらなくてはならない事です。
これから話すことは、やらなくてもいい事ですが、やった方がいいかなと思う事です。
無理にすることは無いのですが、やれば必ず退職後の生活を楽にしてくれます。
- 不要になったももの処分
- 家の中の整理
- 趣味・スケジュール
- 家計簿管理
不要になったものの処分
家の中にお金になりそうなもので、今は使っていない物はありませんか。
恐らくひとつふたつは皆さんも持っているんじゃないですか。
この際に処分してみるてはどうでしょう。
私は趣味で時計を集めていたのですが処分しました。
買取屋とか質屋に行かなくても今はネットでも買い取ってくれます。
簡単に処分することができます。
家の中の整理
わたしは仕事をしている時は、なかなか家の中の整理をすることが出来ませんでした。
いつかは使う
なんて考えてどんどん物が増えていきます。
退職することになったら思い切って物を捨ててみてはどうでしょうか。
スーツなどの衣類や仕事関係の物など。
多分みなさんも不要な物沢山あると思います。
部屋から物がなくなるとスッキリします。
同じようなものが何個も出てくるかもしれません。
持っている事を忘れて同じようなものを無駄に買ってたりします。
整理するとそんなことも起りませんので、無駄な出費も抑えることが出来ます。
当面仕事をしなければ収入がありませんので、支出は出来るだけ抑えたいものです。
ミニマムの生活を出来るだけしていきましょう。
趣味・スケジュール
無職になったら時間だけはふんだんにあります。
サラリーマン時代は朝起きて規則正しい生活をしていましたが、もう何の制約もありません。
いつ起きたっていいのです。
極端に言えば一日中寝ていても良いわけです。
人は楽な方を選んでしまいがちです。
ですから最低限の管理をしていく必要があります。
大まかでもスケジュールを立ててみてはどうでしょうか。
またあり余る時間を使うのに何もしないのはもったいないので、趣味を見つける事をお勧めします。
家計簿管理
当面収入が無い中で生活するために、家計簿をつけてみるのも大事な事です。
貯金など資産が沢山ある人は別にして、そこまでない人はお金の目減りを抑えたいですよね。
そんな時は家計簿をつけるのが良いです。
支出の中身がはっきりと分かり無駄なものが見えてきます。
是非家計簿をつける事をお勧めします。
今日の一言
やれることはすべてやりましょう。
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