特殊詐欺
いわゆるオレオレ詐欺なのですが、毎日のように誰かが被害に遭っています。
新聞に載ってない日はありません。
初めてこの犯罪が認知されたのは、1999年8月頃から2002年12月頃と言われています。
20年以上前からあるんですよね。
手口としては電話で「オレオレ」と身内を装って11人に銀行口座に振り込ませお金をだまし取っています。
よく考えるとなんとも稚拙な感じですが、多くの人がコロッと騙されてしまいました。
これって騙す方が悪いのか、それとも騙される方が悪いのでしょうか。
もちろん騙す方が一番悪いのは分かるのですけれども、世間でこんなにもこの犯罪が認知されているのに被害が無くならないのが不思議です。
「お金が欲しけりゃ働けよ」
そう言いたくなります。
騙される人がいるから特殊詐欺が無くならないのか
被害者は2003年は女性が約7割で60歳以上が全体の約8割。
被害世帯の半数以上は、家族構成が65歳以上だけの『高齢者世帯』でとなっており、2004年以降は主婦の被害が急激に増えています。
被害者全体に占める65歳以上の割合は、2011年62.7%、2012年68.8%、2013年77.5%、2014年78.8%。
若い人は年々騙されなくなり、高齢者が相変わらず騙され続けています。
年配の親がいると心配になります。
特殊詐欺の罰則は軽い
特殊詐欺の罰則は軽いのか。
適用される刑罰としては以下の2つがあります。
刑法246条
人を欺いて財物を交付させた者は、10年以下の懲役に処する。
刑法235条
他人の財物を窃取した者は、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
現行では10年以下の懲役なので決して軽くはないのですが、命の次に大事なお金をだまし取った割には軽いのではないでしょうか。
たとえ捕まったとしても被害者に騙しとられたお金が返ってくることはほぼありません。
全額返すことが罰則にふさわしいと思うのですが、現実では騙したもの勝ちになっています。
警察も頑張って検挙してくれていますが、検挙率は約50%で半分は捕まることなく他人のお金をまんまと手に入れています。
その額約18億円(警視庁)
検挙率が50%なので、二人に一人が大金を手に入れて逃げ切っている事になります。
50%の確率で大金が手に入る。
もし仮に残り50%になり捕まっても10年以下の懲役。
50%と言えばかなりの高確率で、例えば宝くじやギャンブルなどで大金を手にしようとしたらその確率はコンマ以下です。
それに比べたら割が良いのではないでしょうか。人生のレールから外れてしまった人なら、一か八かでやってもおかしくないですよね。
核家族が増えたため
被害者の多くは高齢者です。
特に高齢の単身者が多いのが特徴となっています。
日本は核家族化が進んで家族のつながりが希薄になっているのが原因なのでしょうか。
以前ならじいちゃんばあちゃん両親・子供がいて、多ければ10人ぐらいが1つの家に住んでしました。
核家族とは
・1組の夫婦のみ
・一組の夫婦とその子ども
・父親または母親とその子ども(父子世帯や母子世帯)
・(子供からみて)両親または父母のどちらか一方と未婚の兄弟姉妹
子供の為なら大事なお金を払う。
そりゃそうです。
おかしいと思っても万が一の事があるかもと払ってしまうのでしょう。
一緒に住んでいれば誰かが止めてくれるかもしれませんが今のままでは難しいですね。
核家族が減っていけば犯罪も減るかもしれません。
騙される方が悪いのか
騙される方が悪いのか。
と言うより「騙される方も悪い」のではないかと思います。
ここまでメディアも啓蒙しているのにもかかわらず相変わらず減りません。
犯罪が巧妙化しているとはいえ簡単に騙されてしまう。
しっかりしている人さえも騙されてしまいます。いやむしろ、しっかりしている人ほど騙される傾向があるようです。
大事なお金なんですから少しは疑いましょうよ。
「自分だけは大丈夫」そんな人ほど危ないのではないかと思います。
払う前にちょっと確認したらいい話です。
じいちゃんばあちゃん気を付けましょう。
高齢世帯にマニュアルを配ったら
広島は今まだ贈賄事件で揺れていますけど、そんなお金があったら高齢世帯1軒1軒に特殊詐欺のマニュアルでも配ったらいいのではないですか。
それが「国民・市民の為の政治家の姿」だと尊敬されます。
いまコロナで失職している人もいますので、そんな人たちに配ってもらったらいいのではないですか。
全国で年間の被害額が約300億円。
それだけの被害額が犯罪者の手に渡っています。
真面目に働いている人から見たらそりゃ腹が立ちます。
もっと罰則を強化したほうがいいのではないでしょうか。犯罪が割に合わないと思わせる事が一番です。
被害額を返しきるまで労働。これぐらい重くしなければ犯罪は減りませんよ。
今日の一言
犯罪はやめましょう。
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